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珊瑚ガムラン曼荼羅

  • 2月1日
  • 読了時間: 6分

更新日:2月1日

2026年3月5日(木)| アクロス福岡 円形ホール


作曲家・藤枝守さんによるガムランの大曲「珊瑚ガムラン曼荼羅」が福岡にて上演されることとなりました。ガムラン演奏のパラグナ・グループさん、舞踊家リアントさんと共に、ボヴェも出演いたします。よろしければぜひお越しくださいませ。植物の電位変化データをもとに作品を紡がれてこられた藤枝守さんによる2025年初演の本作は、サンゴの骨格標本を水中に沈めた際に生じる気泡の音のうつろいをもとに作曲され、ゆらぎに満ちた静謐なガムラン音楽に昇華されています。ボヴェはこれまで藤枝さんの『ガムラン曼荼羅』『玉垂』の2作品に参加させていただきましたが、本作では、インドネシア・女形古典舞踊の実践・継承とコンテンポラリー・ダンス作品も手がけられる舞踊家リアントさんと共に出演いたします。豊かな倍音が魅力の青銅ガムランの音は人の可聴域を超えた波動も生じさせ、骨で音を聴くような体感をもたらします。ゆらぎながら堆積してゆく音の波動にたゆたう身体。ライブならではの贅沢なひと時にぜひお立ち合いください。会場にて皆さまのお越しを心よりお待ちしております。



写真:劇場版「ガムラン曼荼羅」2022年|アクロス福岡 円形ホール


日時:2026年3月5日(木)2回公演

第1回公演 開演15:00(開場14:30)

第2回公演 開演19:00(開場18:30)


【出演】

舞踊:リアント 、ボヴェ太郎

ガムラン:パラグナ・グループ


【料金】

3,000円


【チケット申し込みフォーム】

第1回公演 http:teket.jp/4937/61074  

第2回公演 http:teket.jp/4937/61360


【藤枝守さんコメント】

インドネシアにおけるサンゴ礁の面積は世界一だと言われています。そして、そのサンゴ礁に縁取られた海域の生態系は、海を住処とする多くの生命を支え、その土地に暮らす人々の生活にも深く浸透しています。これまでにインドネシアの民族音楽であるガムランのために数多く作曲してきましたが、あるとき、ガムランとサンゴに何らかの共通した関係があるかもしれないと思うようになりました。

二〜三年前から奄美大島の隣に位置する喜界島を拠点とするサンゴ礁科学研究所に関わるようになりました。その研究所では、サンゴ礁を形成する骨格を水中に沈めたときに、細やかに発生する気泡の音を水中マイクによって収録するという実践を続けています。さまざまなサンゴ骨格は、それぞれが固有の音響パターンを生み出しますが、その多くは揺らぎのある周期性をともなっています。そして、そのサンゴ骨格の音響に深く聴き入るうちに、ガムランの音楽が想起されました。そこで、サンゴ骨格の音響とガムランの演奏とを組み合わせた「珊瑚ガムラン曼荼羅」という構想が生まれたのです。 この公演では、円形の舞台のうえに「曼荼羅」を模して配置されたガムランが組曲《ガムラン曼荼羅》を演奏します。そして、その楽曲の前後にサンゴ骨格による音響作品が再生され、ガムランとサンゴによる「響きのタペストリー」が織り込まれていきます。さらに、そのタペストリーを縫うように二人の男性の舞踊がさまざまな軌跡を描いていきます。 サンゴ骨格を人為的に水のなかに沈めることによって生み出されるサンゴ骨格の音響。それは、自然環境のなかでは聴くことができません。しかしながら、その骨格の音響には、あきらかにサンゴという「生の営み」の記録が刻印されています。かつてのサンゴの「生の営み」のなかに実際のガムランの響きが重なり合う「珊瑚ガムラン曼荼羅」の公演にご来場いただけたら、幸いに存じます。


【上映作品】

音響-映像作品《珊瑚文様》2023 (音響制作:藤枝守、映像編集:神山孝史)


【上演作品】

藤枝守 作曲作品「珊瑚ガムラン曼荼羅」 ・組曲《ガムラン曼荼羅 III》2025 (ガムラン:パラグナ・グループ) ・音響作品《Corallorium~珊瑚の場所》2025 (音響:磯部英彬) 映像インスタレーション《Coral’s Eyes》2026 (ダイレクション:藤枝守、映像編集:宮内千鶴、別府綾)




リアント(舞踊)

舞踊家、振付家、インドネシア中部ジャワ・バニュマス出身。インドネシア国立芸術大学スラカルタ校舞踊科卒業。バニュマス伝統舞踊レンゲル、ジャワ古典舞踊、コンテンポラリー・ダンスと幅広いレパートリーを持ち、世界各地で公演を行う。2006年デワンダル・ダンスカンパニーを設立以降、舞踊の振付や後進の育成にも積極的に取り組んでいる。様々な国際プロジェクトに関わりながら、2016年よりソロ作品「Medium」を世界各地で上演。2018年ガリン・ヌグロホ監督(インドネシア)によるリアントの半生を描いた「Kucumbu Tubuh Indahku - Memory of my body」(ヴェネツィア映画参加作品)が各地で上映された。故郷バニュマスに芸術センターを設立し、希少な芸能や文化遺産を保存、継承する活勤を行っている。



ボヴェ太郎(舞踊)

舞踊家・振付家。空間の〈ゆらぎ〉を知覚し、感応してゆく「聴く」身体をコンセプトに、歴史的建造物や庭園、美術館等、様々な空間で創作を行っている。主な作品に『不在の痕跡』『implication』『余白の辺縁』『百代の過客』『CONATUS』等がある。能楽との共演作品に『消息の風景─能《杜若》─』『Reflection─能《井筒》─』『縹渺の露─能《野宮》─』『寂寥の薫─能《楊貴妃》─』等。劇場作品の他『微か』(世田谷美術館)、西ジャワの古典歌曲トゥンバン・スンダとの共演、ルイ・ヴィトンとの共同制作による映像作品、等。藤枝守作品『ガムラン曼荼羅』、『玉垂』公演に出演。



パラグナ・グループ(ガムラン)

1985年結成。インドネシア・スンダ(西ジャワ)音楽のグループとして、東京を拠点にガムラン・ドゥグン、トゥンバン・スンダの演奏活動を行っている。スンダの音楽家との共演も多く、インドネシアのガムラン・フェスティバルにも多数参加。古典曲の他、ルー・ハリソンや藤枝守作曲の現代作品も精力的に演奏し、幅広い活動を展開している。2020年、藤枝守作曲「ガムラン曼荼羅Ⅰ」初演(トーキョーコンサーツ・ラボ)。2023年、「ガムラン曼荼羅Ⅱ」初演(自由学園明日館)。同年「サントリーホール・サマーフェスティバル2023〜En-gawa」出演。2025年、「ガムラン曼荼羅Ⅲ」初演(トーキョーコンサーツ・ラボ)。CD「ガムラン曼荼羅/藤枝守」(MAM-0003) をMilestone Art Worksより発売中。YouTube「Paragunaチャンネル」を開設し、随時配信中。paraguna.com



藤枝守(作曲)

作曲を湯浅譲二やモートン・フェルドマンらに師事。植物の電位変化データによる《植物文様》を展開。著書に『[増補]響きの考古学』(平凡社ライブラリー)やamazon電子書籍『孤高の響き』(字像舎)など。TZADIKから3枚のアルバムのほかにSarah Cahillのピアノによる《Patterns of Plants》、砂原悟による《クラヴィコードの植物文様》、西山まりえによる《ルネサンスの植物文様》、パラグナによる《ガムラン曼荼羅》など多数。最新のアルバムはメゾソプラノの野々下由香里をフィーチャーした《枯野:植物文様ソングブック》。昨年(2025年)は、ミニピアノとガムランによる「Piano×Gamelan Concerto」、神奈川県立音楽堂の制作による「サンゴ・ガムラン神楽」を企画。また、本年は、2月に福岡市警固にあるイエナギャラリーで『発酵温浴展:サウンドインスタレーション〜甕の音なひ』を開催予定。九州大学名誉教授。Ph.D. in Music (University of California, San Diego) 。



【お問合せ】

Tel: 092-982-1007 (アートカフェ・コレクティブ、11:00〜21:00)


【会場案内】

福岡市中央区天神1丁目1−1 アクロス福岡 1F


【企画】藤枝守  

【主催・制作】アートカフェ・コレクティブ

【助成】日本芸術文化振興基金 

【制作協力】マイルストーン・アートワークス福岡、喜界島サンゴ礁科学研究所Coral Sound Lab

【協力】総合地球環境学研究所SceNEプロジェクト





 
 
 

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